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山口県における農山漁村女性の生活改善を支えた生活改良普及員の足跡を追って

『山口県における農山漁村女性の生活改善を支えた生活改良普及員の足跡を追って』
(山口県、2007年3月)
 
「むら・人・くらし」情報交換会に呼ばれて、2008年11月に山口県を訪れ、生活改良普及員の親睦団体である「ともしび会」の幾人かとお話する機会がありました。会員の方々から、山口県が生活改善を農業政策の中に位置づけて、国の方針と一線を画してでも生活改善の精神を守り続けてきたことをうかがいました。そのとき、持って帰るのは大変だからと、後日、送ってもらったのがこの本です。報告書の体裁とはいえA4版で545ページ、事典のような大冊です。送ってくださった柴田しほさん(山口県農林水産政策課)によれば、磯村豊子さんが現役時代にとりまとめたものだそうで、柴田さんは、時折、読み返しながら仕事の参考にしているそうです。
「序にかえて」によれば、平成3年2月に国が「生活改良普及員」の呼称を廃止して「改良普及員」に一本化した後も、山口県では山口県規則により独自に「生活改良普及員、生活改善専門技術員」として採用し任用してきたそうです。しかし、平成16年の農業改良助長法の改正で専門技術員制度が廃止されると同時に、「生活改良普及員」という職名も消え、平成17年度から「農業普及指導員」という名称に改正されたとのことです。
生活改良普及員の足跡だから、普及行政の史料と説明が大半を占めますが、全国資料からの抜き書きやインタビュー調査の記録も載っていて、生活改善普及事業全体の歴史の記録になっています。市田知子さんが山口県を訪れて、恵本ふじのさん(元生活改善実行グループ)、内田富美子さん、随行した藤井チエさん、岡千代子さん(以上、元生活改良普及員)から、生活改善普及事業の様子を聞いたときの記録が載っていて、戦後まもなくの村の中で、生活改善グループを作るときの困難が語られています。婦人会があるのにそんなものは要らん、と言われるなか、恵本さんは、普及員をつれて人目を避け提灯さげて勧誘に回ったと述懐しています。
なお「ともしび会」は、農と人とくらし研究センターの会員に登録していただいていて、現時点では唯一の団体会員です。
(片倉和人)
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