忍者ブログ

活動 -RIRCL-

NPO法人 農と人とくらし研究センター

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

諏訪の味と食文化―残したい 伝えたい

『諏訪の味と食文化―残したい 伝えたい』
諏訪の味と食文化編纂委員会 平成19年11月、47p

世界的に和食ブームと伝えられるが、私たちにとっての課題は内なる郷土食、伝統食の評価と伝承であろう。これらの分野については長年の積み重ねもあるが、最近、全国各地で有志による多様な発掘作業、料理と献立の再現、それらの若い世代への伝承活動などが活発になってきた。
この冊子は長野県諏訪地方という歴史も風土においても個性豊かな地域社会において育まれてきた多様な食文化を記録し、現代において活用可能なレシピとして再現した100点についての料理本である。諏訪は古代からの歴史が伝えられているから、地域の食材を活用した多彩な食文化の伝統基盤もあろうが、今日に伝えられているものの多くは、藩政時代からの伝統食と近代日本の工業化を担った地域らしく新しい食材の利活用も目立つ。その点で、本冊子を推薦されている郷土史家の寄稿文の「諏訪の風土が育んできた女の知恵と技を二十一世紀へ」は的確な表現である。
このタイトルにしめされているように、収録された料理が歴史的に「女の知恵と技」の結晶というだけでなく、この冊子そのものが諏訪農業改良普及センターが開設した「女性農業者セミナー」の活動を直接の契機として取り組まれた、いわば女性集団による編集成果だということが特徴である。なお、参考までにと「昭和50年代における茅野市生活改善グループ連絡協議会による保存食の簡単レシピ」が遠慮がちに?一頁分載っている。この中味はいわば食材準備の基本であり、出来た料理は一見粗末に見えても健康食として、また忙しい現代人向きでもあると思うが、それにしてもあの「昭和50年代」は最早歴史的な時代らしい。
(森川)
PR

ブログ内検索

農と人とくらし研究センター

Research Institute for Rural Community and Lifee-mail: nouhito@rircl.jp

最新記事

(07/13)
(07/13)
(06/17)
(02/27)
(09/10)
(09/05)
(01/15)
(01/15)
(01/15)
(11/20)
(11/20)
(10/31)
(10/31)
(10/05)
(10/05)
(09/23)
(06/26)
(06/26)
(06/08)
(04/27)
(04/13)
(03/17)
(03/07)
(01/23)
(01/19)

.

Copyright ©  -- 活動 -RIRCL- --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by momo111 / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]