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NPO法人 農と人とくらし研究センター

カテゴリー「◆◆資料情報◆◆」の記事一覧

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『35年の普及員を振り返って -生活改良普及員の歩みと意義-』

福田美津枝『35年の普及員を振り返って -生活改良普及員の歩みと意義-』
総合農学研究所リポートNo.5(2011年3月)

fukuta-rep.jpg退職した後も、自分がたずさわった仕事の意義を考え続ける。そんな気持ちをいだかせる職業は、そうないでしょう。生活改良普及員という仕事は、その制度が幕を閉じた今も、その仕事の意味を問いかけ続けています。
このホームページのコラム「のふう草」でおなじみの福田美津枝さんは、定年まで5年を残して岐阜県の普及員の生活に自ら終止符を打ち、ひとりの農婦として生きる選択をしました。その福田さんが、35年の普及員生活をふりかえって、自らの活動と思いを綴った記録です。紹介が遅れてしまいましたが、発刊は2011年3月。退職から5年を経て、ちょうど定年の節目に当たる年での刊行です。
35年の普及員時代をふりかえって「本当に良く働いたものだと我ながら感心する」と同時に、その間に「なくしてしまったもの」も大きかったのではないかと、普及員時代の活動を自省しているところに、福田さんのリポートのひとつの特徴があります。その自省が、退職後の活動の方向を決め、支えとなってきたのだと、読みとれました。でも、一人の農婦となって、地域の仲間ととりくんだ様々な活動は、「普及員」の肩書での仕事ではありませんが、やはり普及活動としか言いようのないものになっています。農家や農村の立場に立った活動が希薄になったといわれる現在の普及の現場では、もはや出来なくなってしまった「普及活動」を、今もひとりで果敢に実践している。福田さんの「後記:生活改良普及員を退職して5年 -地域に根ざした暮らしを営む日々-」を読んで、そんな印象をもちました。
この冊子は、茨城大学で開かれた「農村地域の暮らしと文化フォーラム」での2回の報告がもとになっています。岐阜県の元同僚の伊藤朱美さん、フォーラムを中心となって開いてきた森川辰夫さんと中島紀一さん、若手の飯塚理恵子さんがそれぞれ、福田報告に心のこもった長めのコメントを寄せています。また神奈川県の生活改良普及員だった石原八重子さんの30年前の報告も再録されています。(片倉和人)

(総合農学研究所リポートの購入については、下記にお問い合わせください)
総合農学研究所 中島紀一 e-mail: k-naka@po.sphere.ne.jp
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日本農村生活学会研究大会報告『農村生活研究』

2010年日本農村生活学会研究大会報告『農村生活研究』第54巻第2号 2011.3
(日本農村生活学会発行、A4版、39~61ページ)

2010年11月18日と19日に、長野市生涯学習センターで開催された日本農村生活学会研究大会の報告が、農村生活学会誌に掲載されました。
農と人とくらし研究センターは、大会事務局として研究大会の企画・運営に当たり、当日の司会・進行を片倉と諸藤が務めました。
学会誌の掲載内容は、以下のとおりです。(諸藤享子)

■基調報告:テーマ「長野発、次世代へ送る農村の暮らし」

発信者 
宮本久子さん(「だんどりの会」会長)、
土屋龍彦さん(飯綱町役場 産業観光課)、
小山丈夫さん(いいづな歴史ふれあい館)


■座談会1:テーマ「生活改良普及員の経験の何を誰に伝えていくのか」

話題提供 
池田玲子さん(元長野県生活改良普及員)、
福田美津枝さん(元岐阜県生活改良普及員)、
山田瓔子さん(元静岡県生活改良普及員)


■座談会2:テーマ「次世代を担う女性の発掘と育成について考える」

話題提供 
高野美奈子さん(千葉県農林水産部)、
日台修好さん(長野県北信農業改良普及センター)、
黒柳博子さん(長野県「小池学校(農産加工起業講座)」)

『次世代女性農業者の育成支援と女性起業』

『平成22年度農村女性起業活性化モデル事業
 次世代女性農業者の育成支援と女性起業』

(農と人とくらし研究センター発行、A4版、56ページ)

平成22年度、農と人とくらし研究センターでは、農林水産省の農村女性起業活性化モデル事業の補助を受けて、若手女性農業者を主な対象に農産加工講座および情報交換、アンケート調査等を実施しました。平成23年3月に、事業成果を冊子にまとめました。
冊子には、Ⅰでは長野県北信地域で開催した農産加工講座の報告、Ⅱでは次世代女性農業者の発掘・育成の手法と農村女性起業の継続性と継承問題、Ⅲでは若い女性を対象にした起業家育成支援や農業者育成支援に関する3県の取り組み資料を掲載しています。ご関心のある方には、お分けします。e-mailで当センターまでお問い合わせください。尚、送料のみ、ご負担願う場合がございます。
(諸藤享子)

『農と人とくらし座談会(2009年1月24日)の記録』

sassi20090124.jpg『農村生活の半世紀を見つめて、
 いま次の世代にぜひ伝えておきたいこと
 農と人とくらし座談会(2009年1月24日)の記録』

土屋喜恵子さん、丸山勝江さん、池田玲子さん、馬場よし子さん、4名の長野県の元生活改良普及員をお招きして、2009年1月24日長野市で開催した座談会の記録です。

(2010年10月、農と人とくらし研究センター発行、A5版、63ページ、頒価500円+送料)

新聞記事(長野日報2010年12月26日)
np20101226.jpg

女性農業者の農業経営と育児等の両立支援に関する調査・分析事業

『次世代を担う女性農業者の育成支援
 女性農業者の農業経営と育児等の両立支援に関する調査・分析事業 平成21年度報告書』
(農と人とくらし研究センター発行、A4版、77ページ)

平成21年度、農と人とくらし研究センターでは、日本女子大学から、農林水産省の農業・農村男女共同参画チャレンジ総合推進事業のうち、女性農業者の農業経営と育児等の両立支援に関する調査・分析事業を受託し、実施してきました。この度、その事業報告書が完成しました。
報告書には、次世代女性農業者の農業経営と育児等の両立支援に向けた課題の解明と有用な支援の提案を行うことを目的に、女性農業者を対象にした農業経営と育児に関する質問紙調査結果、若手女性農業者の育成支援に関する聞き取り調査結果、既存統計から女性農業者の現状に関する全国的な動向分析を掲載しています。ご関心のある方には、お分けします。e-mailで当センターまでお問い合わせください。尚、送料のみ、ご負担願います。
(諸藤享子)

耕作放棄地活用ガイド考え方、生かし方、防ぎ方

『現代農業2009年11月号増刊
 耕作放棄地活用ガイド考え方、生かし方、防ぎ方』
(農文協)

『増刊現代農業』誌上で「藩政村の区民農園 海外研修生の環境点検から『田舎で働き隊!』による開墾へ」と題して、農と人とくらし研究センターが、(長野県岡谷市)三沢区と連携して、この1年かけて展開した地域社会活動の内容と考え方を紹介しています。
JICA海外研修生を受け入れ、環境点検から将来ビジョンを策定する実習を行い、地域の課題を明らかにし、さらにその解決に向けて、農林水産省「田舎で働き隊!」事業の研修生が耕作放棄地を開墾し、区民農園として復活させ、家庭菜園を希望する区民に貸し出しました。また、定年退職者が中心となり、耕作放棄地を開墾してダイズやソバを植え、棚田でのコメづくりを継承し、長野県の「地域発元気づくり支援金」で桑の苗を植え、ヤギも飼い始めました。子供だったころの農業のすがたと農村のくらしを思い出しながら、三沢区自前の「農政」を模索しながら進めています。
(片倉和人)
 
2009jica.jpg
(1)環境点検:アフリカからの研修生-JICA-
(2)点検マップ:チリからの研修生-JICA-
 (3)開墾:田舎で働き隊
 (4)蕎麦播き

座談会「岡谷で農!を語らう」の記録

2009年6月20日 座談会「岡谷で農!を語らう」の記録
(農と人とくらし研究センター発行、A5版、27ページ、頒価300円+送料)

増沢俊文さんと笠原覚さんを講師にお招きして行った農と人とくらし研究センター1周年記念イベントの記録。

コラム『風倒木』のなかでも紹介されています。
「農村生活」時評29 "増沢発言に教えられる"

「生活改良普及員」って知ってはりますか

「生活改良普及員」って知ってはりますか
 農家とともに豊かな暮らしを求めて
(京都農村生活研究会 編・発行 2009年3月31日)

会員の方から一冊贈っていただきました。元生活改良普及員であった方に、紹介文の執筆をお願いしたところ、同業者でない方の視点で紹介していただいた方がよいのでは、と言われました。タイトルから、生活改良普及員の活動を一般の人へ紹介する内容を期待したが、自分たちが行ってきた仕事の、よかったことだけが書かれている気がして、それだけでは「生活の仕事」は伝わらないのではないか。また、サブタイトルに関しても、農家の暮らしについては置き去りで、普及員として自らの心が豊かになったということしか読み取れず、農業の厳しい現実や生活の仕事がなぜ無くなったのかに触れていないように思われた、とのことのようです。
この厳しい評をうかがいながら、私は、学際的な研究においては自分の専門に近ければ近いほど評価は厳しくなる傾向がある、という丸山真男の忠告(学問の遠近法)を思い起こしていました。またフィリピンで農村生活改善関係のプロジェクトで仕事をしていたときに、2、3日調査しただけで書かれたプロジェクト中間評価を読んで、何も分かっていないと憤慨しながら、逆に自分のような当事者が何を言っても、外部の者には、成功譚は「自慢話」に、失敗談は「言い訳」にしか聞こえないかもしれないと、当事者が語る難しさを感じたことも思い出しました。
この本は京都府で生活改良普及員をしてきた当事者たちが、自分たちの仕事を振り返るとともに、その思いを次世代に伝えたいと、自ら筆をとって書いた記録です。仕事の中身をできるだけ具体的に紹介したいと、多くの方が手分けして書いています。その範囲は、時代と農家が必要とした領域、農政の用語で言えば「農産物活用」「農家経営」「農業労働・農村環境」「男女共同参画」「高齢者活動」「組織育成」「地域づくり」と多岐に及びます。実際の活動を舞台に喩えると、語られているのは個々の演目についてです。しかし、語っているのは、芝居を見て語る批評家(研究者)でもなく、役を演じた役者(農家)でもなく、演出家(普及員)が自分の作品について語っているのです。当事者ゆえの視野の狭さはあるかしれませんが、経験にもとづいた生の声として貴重です。
仕事をしていく上で、いかに多彩な知識と技術を要したかが分かります。それは、苦労と同時にやりがいのある仕事でもあったのです。この本のなかに、仕事を通して「自分も成長できた」あるいは「育ててもらった」という言葉がしばしば出てきます。農家を相手に仕事をしていく上で、普及員自らが、自分自身を高めることがいかに大切であったのか。仕事をしていく上で向上心が不可欠であり、先輩普及員たちからだけでなく、普及対象の農家の方々からも逆に多くのことを学ばなければならなかったことがわかります。つまり、人を育てる「教育」と深くかかわる仕事だった、ということです。教育者の仕事は、将来においてどういう人を育てたか、という長い目で評価されるものです。そういう意味では、生活改良普及員の本当の評価はまだなされていないのかもしれません。
(片倉和人)

伊深はおもしろいところです

『伊深はおもしろいところです』
(平成21年8月)

コラム「のふう草」を書いていただいている会員の福田美津枝さん(岐阜県美濃加茂市伊深町)から伊深町公民館講座をまとめた冊子を寄贈いただきました。
100 部作って参加者と関係者にお渡ししたが、多少残部もあるとのことです。
以下は、同封されていたお手紙からの抜粋です。
昨年来、地域の仲間とともに「伊深」を見直し、その良さを伝えていこうという活動を、市の公民館講座を利用して進めてきましたが、ようやく、その記録をまとめることができました。
最初は「くさぎ」を伝えようと始めた活動でしたが、進めていくうちに、「涙笹のかご編み」の継承や、地域のお年寄りの「昔の功績が今に途絶えてしまう」とのつぶやきからの「伊深めぐり」への取り組みなど、私達も楽しみながら、賛同する人たちを巻き込んで、3つのテーマの8回の講座を6月に終えました。
やれやれと一息ついたところで、「きちんとした記録として残しておこう」「参加して下さった方々へも報告をしておこう」ということになり、いただいた講座の講師料を使って、用紙などを買い、手作りしました。・・・
第1回としましたのも、継続する講座もすでに決めており、当初の目的通り、まず自分たちが楽しんでやること、手をかけた暮らしを見つめること、地域の皆さんと楽しむことに、これからも取り組み、その記録を、今後も残しておこうという意思を含めております。
かご編みのさらなる参加希望も来ており、夏場の農作業に最適だった「背中蓑作り」への要望が上がるなど、地域の皆さんからもお声が上がっています。
また、「伊深めぐり」の講座には、市の都市計画課や地域振興課、観光ボランティア、都市計画コンサルタントの方々も参加され、その後、私たちは市が進めている伊深地域まちづくり委員会への招へいや、まちづくりワーキングへの参加も始まりました。伊深に暮らす住民の目から見た町づくりへの意見を申し上げていきたいと思っています。
ささやかな記録ですが、お読みいただき、今後ともこのような取り組みを見守り、アドバイスなどいただければ幸いです。 

 

『農と人とくらし』シリーズの発刊が始まりました。

『農と人とくらしNo.1 山本松代と生活改善普及事業を語る』
(農と人とくらし研究センター発行、A5版、66ページ、頒価800円+送料)

noutohitoto.jpg『農と人とくらし』シリーズの発刊が始まりました。
第1冊目は、『農と人とくらしNo.1 山本松代と生活改善普及事業を語る』(農と人とくらし研究センター発行、A5版、66ページ、頒価800円+送料)です。
これは、「生活が良くなるとは、どういうことだったのか?-戦後の日本の村の経験から」(2007年度トヨタ財団研究助成プログラム助成対象)という研究のとりかかりとして、初代生活改善課長だった山本松代さん(1909-1999年)をよく知る水上元子さんから聞き取りを行い、戦後の生活改善普及事業の思想に焦点を当てたものです。
研究は現在も継続中であり、その成果は『農と人とくらし』シリーズで順次刊行していく予定です。
目次
  • 戦後<生活改善>の思想の源流を探る-山本松代とプラグマティズム・・・片倉和人
  • 山本松代と生活改善普及事業を語る(2007年12月6日インタビュー記録)・・・水上元子
  • 【資料】山本松代の年譜 ほか

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